1999年12月31日
19991231

4年前に、
ま い も ど っ た
僕 が 生まれた
基地 の まち。
ふたたび
このまち を
はなれる こと を
きめた。
1 9 9 9 年 さいご の
丘陵 の 夕暮れ。
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1999年12月26日
19991226

数日前から、コビは冷蔵庫の下の一点に視線を集中させて、
ときおり興奮していた。今朝、そこから飛び出した物体にに猛奪取。
かわいそうなネズミが無惨にもボコボコにされ伸びていた。
サディストなコビは、なんだか誇らしげである。
あー、それにしても我が家にはネズミがいたのか。
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1999年12月21日
19991221

通知票をつくる。
ひとりひとりの通信欄に担任からのコメントを記してゆく。
「遅刻が多すぎるので、生活習慣から見直して行きましょう」
「大学に行っても、自分の夢に向かってがんばって下さい」
「社会人になる自覚をもって、残された高校生活を充実したものにしてゆきましょう」
「評定平均4.9です。皆勤も最後まで貫いて下さい」
「文化祭では、まとめ役お疲れさまでした。福祉の勉強もがんばって」
・・・・なんだかステレオタイプな、上っ面の言葉を記しているような気になってしまって
仕事を中断する。続きは明日にしよう。
「昔(しゃく)」で学年の忘年会。忘年会続きなので、一次会で撤退する。
ほろ酔いの帰り道、CDを3枚衝動買いする。
*今日買ったCD
山崎 まさよし[SHEEP]
UA [turbo]
原田 知世 [a day of my life]
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1999年12月13日
19991213

成績処理に追われる。全学年の点票を完成させる。
出欠簿整理が、たんまり残っていて頭が痛い。
我が家の前で、野良猫が「にゃーにゃー」ないていた。
生後6ヶ月くらいの白い中猫。
腹を空かしていて、がりがりに痩せている。
見かねて、エサを与えてしまった。
エサをむさぼるように食べ終えた後、ドアの隙間からすがるようにないている。
鳴き声を聞きつけて、2階の部屋から降りてきたコビと玄関のドアの隙間越しにご対面。
白猫はびっくりして「しゃーっ、ふぅーっ」と威嚇モード。
コビは、「ほほー」といった感じで、なだめている。
穏和なヤツである。
やがて、コビにも甘えるような声を出してないていたが、
家に入れてやる訳にもいかないので、心を鬼にしてドアをぴしゃりと閉めた。
今日は、北風が冷たい。白猫は今どこにいるんだろう。
もしかして、身重ではなかったか?
いかん、いかん。
あの、けなげさが猫どもの手口だ。
どこかに暖かいところを見つけているさ。
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1999年12月09日
19991209
Tから携帯に電話が入る。
「今夜、ダンペンのライブがあるんだけど」
Tは、5年前、小笠原高校時代の教え子で、女子美卒業後、
詩人の吉増 剛蔵の追っかけをやっているようなレアなヤツである。
「だんぺん」ってなんだ?
「断片」とか題された、前衛詩人の朗読会を勝手に想像したのだけれど
「ダン・ペン(DanPenn)」というシンガーの名前らしい。
タダチの彼氏(44才)が、今夜のライブのスタッフをしているので、
招待券を用意してくれているとのこと。
せっかくのお誘いなので、18:30有楽町の「読売ホール」へ。
イラストレーターの高橋キンタローさんを紹介される。

友部 正人を彷彿させる、60年代の香漂う方だった。
チケットのお礼を言う。
今回の企画自体、スタッフが皆手弁当でつくりあげた雰囲気が漂っている。
「トムズ・キャビン」という、60年代に意欲的に活動していた
伝説の音楽事務所の元スタッフが再結集したとのこと。
「トムズ・キャビン」は、日本で初めてトーキングヘッズを招いたり意欲的に、
良い音楽家を次々と日本に紹介したらしいのだが、20年前に破産して、解散。
最近、負債も時効となり、新たに活動をはじめたらしい。
で、第一段が、日本ではまだ知名度の低い「ダン・ペン」のコンサート。
はじまるなり、惹きつけられる感じだった。
カテゴリー的には、サザン・ロックというかホワイト・ブルース
ニール・ヤングとクラプトンをたして割った後、
ライ・クーダーのエッセンスが入った感じ。
って、なんだそりゃ。
自分が聴いてきた音を、テキストに変換して伝える術がないので想像して下さい。
チケットは6千円だったらしいんだけど、読売ホールは満員だった。
今朝の朝刊で、ピーター・バラカンさんがレビューを書いたらしく
そのおかげで、当日券もあっという間になくなったらしい。
思いがけず、良い音楽に出会うことが出来た。
やはり、持つべき物は、教え子でしょう。
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1999年12月07日
19991207

コビ
おまえはいつからそんなに居座っているんだ。
3年前の今頃、おまえは野良だったじゃないか。
生後6ヶ月くらいで、家の周りをウロウロしていた。
寒そうに泣いていたから、夕食の残り物をくれてやったんだ。
腹が満たされたら、おまえは自分でガラス戸を空けてどこかに帰っていったじゃないか。
そんなドライな関係が、結構良かったんだ。
やがて、僕の帰りが遅い日など、おまえは玄関の前で僕を待つようになった。
ハチ公みたいなふりしても、僕は知っていたんだぞ。
おまえが昼の間は、お隣で「ジロー(雌なのに・・)」と呼ばれ、
そのまたお隣さんには「みーちゃん」と名付けられていたのを。
そんな、誰にでも媚びるおまえにぴったりの名前は「こび」だ。
次第に、おまえは家に居座る時間が長くなった。
押入や、タンスの隅々まで探検するようになった。
いつものようにうちに遊びに来ていたおまえは、その日は様子が違った。
台所で、歯を磨きながら僕は「そろそろ帰る時間だぞ」
と声をかけたら「はにゃーっ」とか言って、破水しはじめたんだ。
おまえが妊娠していたなんて、その時初めて知ったぞ。
てっきり、デブ猫なんだと思っていた。
あわてて、押入に段ボールと古いバスタオルを敷き詰めて、
出産の準備を整えてやったのに、おまえはそこを飛び出して
僕のベッドの上で出産をはじめたんだ。
前から出産はここでと、決めていたかのように。
この日のシーツは、一番お気に入りのパイルだったのに。
その日以来、おまえはずっと家にいる。
一度、子育てを放棄して家出した。
俺は見たぞ。
その時、二匹の雄猫をたぶらかして遊んでいたのを。
そのあと、すっきりした顔して帰ってきたな。
おまえの4匹の子供達を、養子縁組させるのにもすごい苦労したんだぞ。
仔猫達をアルバムにして持ち歩き、四方八方営業したんだ。
一度なんて、2匹まとめて貰ってくれた人から「やんちゃすぎます」とか言われて、
1週後に返品されたんだぞ。クーリングオフってやつだな。
仔猫たちがすべて里子にだされてから、
おまえはさらに余裕かましすぎていないか?
可愛いだけで生きて行くなんてことができるのか?
俺にもその方法を教えてくれ。
今、家探してるんだけど「ペット可」なんて少ないぞ。
少しは、その苦労も解ってほしいもんだ。
おまえ、もともと野良だったじゃないか。
なのに、どうして僕はおまえを中心にして家探しをしているんだ?
ちくしょー。
もう、おまえ無しの生活なんて考えられくなってるよ。
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1999年12月06日
19991206

黒澤明監督の「野良犬」がBSで放映されていた。
三船敏郎と志村喬
新米刑事と老練なベテラン刑事というコントラスト
一体どれほどの刑事物映画のお手本になったのだろう。
「セブン」のデビッドフィンチャーだって
もろに「野良犬」からインスパイアされたに違いない。
淡路恵子が、拳銃強盗犯から送られたドレスを着て
「楽しいわ!とても楽しいわ。まるで、夢みたい!」
と叫びながら踊り、母親にすがって泣き崩れるシーン。
あまりにも美しくて哀しかった。
もう50年も前の映画
戦後の日本をモチーフとしていながら、
まるで現代を斬るかのような鮮烈な作品
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1999年12月05日
19991205

中野駅前の不動産屋で、
首都圏の物件の相談をする。
こちらの予算と、希望条件を告げると「はぁっ?」みたいなリアクションをされた。
悪かったな、世間知らずで。
都会の真ん中で、アトリエやスタジオを維持しながら暮らしている友人達を思い浮かべ、
あらためて彼らはタフガイなのだと勝手に感心する。
夜は、実家に立ち寄る。久しぶりにアリカワさんご夫妻と話す。
娘のマキちゃんは、国立でリサイクルショップを開いているらしい。
今度、行ってみよう。
都会に腰を据えれば便利に違いない、しかし峠の我が家も捨てがたし。
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1999年12月04日
19991204

東京會舘でヒワサキくんの結構披露宴。
新婦の前で、新郎自らラピュタンのメンバーと演奏を披露。
幸せものである。
披露宴終了後、新郎ヒワサキくんに
「このあと、どうですか?」
「どうって?」
「いや、もう僕暇なんです」
と言われて、たまげた。
まあ、二次会も企画されていないようだし
一緒にパーッとするのも悪くないけれど、
披露宴の終わった直後くらいは、新婦と二人きりで、
喜びと安堵を分かち合うことをオススメします。

そのまま移動し、石神井公園の居酒屋で
高校時代の友人、ミキと再会。
彼女は間もなく、文化庁の派遣でミラノへ発ってしまう。
数年ぶりだったけれど、とても充実しているのが伝わってきた。
奢ってもらってしまう。
ごちそうさま。
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1999年12月02日
19991202

とてつもなく、空が美しい日だった。
柳 美里の「フルハウス」を読み始める。
本屋で、賃貸情報誌「ふぉれんと」を買う。
都心の家賃相場に、たまげる。
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1999年12月01日
19991201

長い一日だった。
来年からは現場を離れ、研究員としてテックセンターに
派遣されることが内定した。
仕事を終え、中央道をとばして、三宿のヲノさんの家へ。
5人の男達が集まり、湯豆腐を囲んだ。
お互いの立場を明確にしながら、今後の可能性について話す。
収穫が多かった。
22:00過ぎにヲノさんの部屋を後にする。
途中キクちゃんを渋谷の駅に降ろし、Kと赤坂のカナダ大使館ビルへ。

webコンテンツの仕事のブリーフィングに付き合い、
帰りの車で、今日のおさらい。
帰宅は、AM1:30。
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