保育士という職業に向き不向きはあるのでしょうか?
人によっては、日々の保育士業務を真面目に遂行していく中で感性が磨かれていき、立派な保育士になることができるのではないだろうかと考える人もいるかもしれません。
しかし、私は、保育士には元々の資質に合った適性というものがあると思っています。
適性のない人でも、ある程度の実践と経験を積み重ねていけば、適性の無さを埋め合わせていくことができるのかもしれませんが、適性のある人の方が、保育士としての成長スピードは格段に早いと思います。
以上の点を踏まえた上で、この記事では、私が考える保育士に向いている人の特徴について紹介していきたいと思います。
冷静沈着な人
保育士に向いている人の一番の特徴としては、何事にも動じない冷静沈着な人だと私は思います。
保育園は、「毎日が戦場だ」と言っていいほど、気が抜けません。
実際、休憩時間は無きに等しいほど短い時間しか休めませんし、次々とやらなければならない業務やイベント行事の準備や後片付けなどが押し寄せてきます。
「子供が大好き」だから保育士になったというような浅薄的な動機で就職した人は、おそらく保育士業務に就いて、遅かれ早かれ、パニックに陥ってしまうことでしょう。
修羅場のような状況下であっても、目の前の物事に対して、冷静沈着に対処できるような人でなければ、とても保育士としての仕事は務まらないと私は思います。
子供たちの動きは、予測不可能な時も多々ありますし、勝手にどこかへ遊びに行ってしまうような意味不明な行動をとることも日常茶飯事です。
また、保護者の中には、モンスターペアレントのような理不尽な要求を当たり前のように押し付けてくる人も大勢います。
保育士同士での責任の擦りつけ合いもしょっちゅう起きますし、開催直前でのイベント行事の変更に伴う急な残業の発生など、ひとつひとつを数え上げていったら、切りがない程、問題は多発します。
これらの日常的な出来事を冷静沈着に対処していかなければ、保育士の仕事というのは務まりません。
アットホームな雰囲気を漂わせているだけの優しくて家庭的な人に向いている職業とは私には思えません。
どうしても保育士になりたいという人は、自分の性格が冷静沈着な性格かどうか?というのを自問してみてから、保育士を志しても遅くはないと思います。
マイペースな人
保育士になりたいと考えているような人は、少しぐらいマイペースな人でないと務まらないです。
「冷静沈着な人」の項目でも書きましたが、保育園は「毎日が戦場」です。
保育園というのは、猫の手も借りたいほど、毎日が非常に忙しく、休んでいる暇はないぐらい大変な職場です。
周囲の状況にいちいち過剰反応をしていたら、パニックで頭が混乱してしまい、身が持たないと思います。
自分と外部との境界線をきちんと、どこかで線引きして、取り乱さないようにしておかないと、激しい戦乱に巻き込まれてしまいます。
どんな出来事が起きようとも、どこ吹く風で、ケセラセラの精神でマイペースを貫けるぐらいの鈍感な人でなければ、保育士の仕事を続けていくことはできないことでしょう。
お節介で優しい人柄の人は、周りの先輩や同僚達から慕われてるでしょうが、そのうち皆がやりたがらないような厄介で面倒臭い仕事を押し付けられるようになってしまいます。
当たり前のように、サービス残業を強いられるようになっていき、休日出勤も強要されてしまうような事態に陥ってしまうかもしれません。
私は、お節介で面倒見の良い優しい人よりも少々、図太くてマイペースぐらいな人の方が、保育士に向いているタイプだと思っています。
ケチな人
保育士に向いている人の3つ目の大きな特徴としては、ケチな人だと私は思います。
ケチな人と聞くと、ネガティブなマイナスイメージを抱いてしまう人も大勢いるとかと考えられますが、決して、そんなことはありません。
特に、保育士業界に就職を希望している場合においては、ケチな人でなければ、とても勤め続けていくことはできないと思います。
なぜなら、保育士の給料は、他の業界の平均賃金と比較して、遥かに低い金額しか稼げないからです。
低賃金の給与体系でも、不満を持つことなく、働いていくことができる人か、あるいは、お金よりもやりがいの方を優先させたいという強い思いを持っている人でなければ、保育士の仕事はできません。
ケチな人ならば、1円単位のお金の支出に敏感なので、日常生活の中でそれほどお金を使うようなこともないでしょう。
節約術に長けている専業主婦のような人が、最も保育士に向いていると私は思っています。
まとめ
この記事では、私が思う「保育士に向いている人の特徴」について紹介させて頂きました。
世間一般的な保育士像のイメージとは、少し乖離していると思われるかもしれませんが、あくまで私自身が実際の保育士業界の現場体験の中で実感して捉えた特徴です。
保育士を志している人にとって、決して耳障りの良い万人受けするような内容ではないかもしれませんが、体験談ベースの現実的な生の情報を提供させて頂きました。
この記事が、これから保育士になろうとしている人にとっての有益な情報源となって頂ければ、これ以上に嬉しいことはありません。
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