この記事では、私が思う保育士に向いていない人の特徴を主に3つに絞ってまとめてみました。
この3つの特徴は、私自身の経験から実感している独自の知見なので、世間一般の保育士に対するイメージとは異なるとは思いますが、現場の実情を踏まえた上での見解として、今後、保育士になろうかどうかと迷っている方の参考情報になれば幸いです。
子供が大好きな人
保育士になりたいと考えている人の中には、「子供が大好きだから」という志望動機を履歴書に書いて持ってくる人が大勢います。
一見すると、最も保育士向きな性格だと捉えられるかもしれませんが、それは、保育士業務を理解していない人の表面的な捉え方にすぎないのです。
子供が大好きだからお世話をしたいという志望動機で働き始めると、間違いなく、子供のことが嫌いになります。
保育園には、毎年、様々な子供たちが入園してくるので、聞き分けの良い子供ばかりではありません。
中には、どうしようもないぐらい粗暴な子供も入園してくるので、いくら子供のことが大好きだというような人でも困惑して疲れ果ててしまいます。
しかも、保育士業務はあくまで仕事なので、この子のことは大好きだからお世話するけれども、あの子のことは、嫌いだからお世話したくないというような理屈は通用しません。
家庭的な人
家庭的な人というのも保育士には不向きな人の特徴だと私は思っています。
なぜなら、保育士の仕事内容は、非常に多岐にわたるため、サバサバと事務的作業を処理していかなければならないからです。
家庭的な人というのは、おっとりしていて信頼感があり、保育園のムードメーカー的な存在としては価値があると思いますが、忙しい保育園の中でテキパキと活動していくという点では不向きです。
家庭の中で自分の子供を育てるというのと保育園で他人の子供を預かって面倒を見るというのは、似て非なる性質の業務内容であり、そこの所を勘違いしてしまっている人が大勢いるように見受けられます。
家庭的でおっとりしているような人は、保育士になる前に保育士という職業の仕事内容をよく調べた上で応募した方が良いと私は思います。
保育士の表面的なイメージだけで職業選びをしてしまうと、後々、大変な事態に陥ってしまい、大きく後悔することになってしまいかねません。
そうなる前に、このような保育士を実際に経験したことがある人の記事を読んでみたりして、的確な情報収集に基づいた判断を下していくことが大事になってきます。
優しい人
保育士に向いていない人の3つ目の特徴としては、優しい人が挙げられます。
保育士の仕事をしていると、何回注意しても悪癖を直さないような手に負えない子供を預からなければならない状況というのは必ずと言っていいほど訪れます。
その時に、優しい人というのは、あまり怒れなかったり、見て見ぬふりをして現場から逃げてしまったりします。
しかし、それでは、問題の本質的な解決には至りません。
結局、その放置された問題を他の保育士の人がサポートして解決していくという余計な手間暇が発生してしまうのです。
保育士業務というのは、世間一般で思われているような生易しい世界ではありません。
厳しく指導したり、怒ったりしなければいけない場面がしょっちゅうあるので、いつも笑顔でニコニコして優しい人には不向きな職業だと私は思います。
まとめ
この記事では、私が思う保育士に向いていない人の特徴を3つ紹介してきました。
世間一般的な保育士像のイメージとは大きくかけ離れているように感じられるかもしれませんが、実際の現場は、非常に厳しい状況だったりすることが多く、テレビドラマのワンシーンのような暖かい場面ばかりではありません。
これから、保育士になりたいと考えている人にとって有益となる実際の生の情報を届けたいと思っているのであえて書きました。
巷にある耳障りの良い表面的な情報に惑わされないで、厳しい現実を理解した上で、本物の保育士を目指して欲しいと思います。
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